外国送金におけるISO20022移行への対応について(送金依頼フォーマットの変更)
お客さまからの外貨建て送金のご依頼は、SWIFT(国際銀行間通信協会)によるグローバルネットワークを通じて決済が行われています。
SWIFTは2023年3月から、外国送金に使用する電文に新たなフォーマットであるISO20022の利用を開始しており、2025年11月までに新フォーマットへ切替えることが求められています。
そのため、当社が提供する外貨建て送金サービスにおいても、2025年5月19日を目途に、新フォーマットに準拠した入力フォームへの改定等を予定しており、ISO20022移行後は、新フォーマットに準拠した形式で外貨建て送金データをご入力いただく必要があります。
SWIFTとは
SWIFT(スイフト)は「国際銀行間金融通信協会」とも呼ばれ、ベルギーに本部を置く非営利組織です。世界各国の金融機関が、国境をまたいだ送金情報を電子的にやりとりするためのネットワークを提供しています。
200以上の国や地域で1万1000以上の金融機関が利用しており、海外送金における事実上の国際標準となっています。
ISO20022とは
ISO20022とは、国際標準化機構が定める「金融通信メッセージフォーマットの国際標準規格」であり、SWIFTや世界各国の主要決済インフラにおいて導入が進んでいます。
外国送金を依頼する企業から銀行への送金指図に始まり、送金銀行・中継銀行・受取銀行、受取人に至るまでの情報受け渡しにおいて、データフォーマットの共通化・標準化を目指す国際規格です。
現行の通信規格のMTフォーマット(メッセージタイプ)より項目が拡充しており、豊富な情報を持たせることができます。また、システム処理に適したXML形式(拡張可能なマークアップ言語)となっているため、取引全体の効率化・迅速化が可能となります。
なお、ISO20022フォーマットはMXフォーマットとも呼ばれます。
新フォーマットについて
マネー・ローンダリングの規制強化、事務処理の一層の迅速化・高度化等を目的に、新フォーマットでは依頼人/受取人の住所項目をより細分化してご入力いただく必要があります。(例:送金受取人名、国名、都道府県名、市区町村、郵便番号等に細かく区分して記入する等)
下図は、外貨建て送金データの受取人の名前・住所を記載する項目における、現行フォーマット(MT電文)と新フォーマット(ISO20022に対応したMX電文)の比較です。
現行フォーマットにおける送金受取人情報は、「59」という一つのフィールドに受取人名・住所・都市名・国名といった多数の情報が入力されます。
これに対し新フォーマットは、XML形式でコンピュータ言語に準拠したフォーマットであり、多くのシステムやソフトウェアでの活用において高い柔軟性を持つ仕組みになっています。


お客さまへの影響について
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被仕向送金への影響
2023年3月より、欧州の銀行を中心にISO20022フォーマットの利用が開始されており、当社においても、被仕向送金におけるISO20022フォーマットの電文受信を開始しています。
送金元の金融機関からUI銀行への送金電文がISO20022フォーマットで到着した場合、SWIFTが定める新フォーマットから現行の電文への変換ルールに則って変換された内容を基に、従来通りお客さまの口座への入金手続きを行っています。
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仕向送金への影響
現在は移行期間のため、現行フォーマット(MT電文)と新フォーマット(ISO20022に対応したMX電文)が併存していますが、2025年11月以降は制度上、新フォーマットの利用が必要となります。
ISO20022フォーマットでの外国送金においてはお客さまからいただく送金依頼のフォーマットにも変更が生じるため、アプリ仕様の更改を要する可能性もございます。
※変更が生じた場合は、今後当社ホームページ等でご案内いたします。
(例)住所情報の構造化と細分化など