一人暮らしにかかる金額は?いくらあれば生活できるのか統計データをもとに解説
2025年12月16日
初めての一人暮らしでは、「家賃や光熱費、食費など、いくらあれば生活できるんだろう」と不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、統計データをもとに一人暮らしにかかる金額の目安を紹介したうえで、支出を抑えるためのポイントも解説します。計画的にお金を管理し、安心して新生活をスタートさせましょう。
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- 統計データで確認!一人暮らしのリアルな生活費は平均でいくら?
- 一人暮らしを始めるときに必要な「初期費用」
- 毎月の支出を無理なく抑えるための5つのポイント
- 一人暮らしのお金の不安をなくして、自信を持って新生活を始めよう

ここでは、統計データをもとに平均的な支出額を確認していきましょう。
一人暮らしの平均支出額は約17万円
総務省の「家計調査 家計収支編」(2024年 単身世帯)によると、単身世帯の消費支出額は平均169,547円でした。
詳しい内訳は次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
| 消費支出 | 169,547円 |
| 食料 | 43,941円 |
| 住居 | 23,372円 |
| 光熱・水道 | 12,816円 |
| 家具・家事用品 | 5,822円 |
| 被服及び履物 | 4,881円 |
| 保健医療 | 8,394円 |
| 交通・通信 | 20,418円 |
| 教育 | 9円 |
| 教養娯楽 | 19,519円 |
| その他の消費支出 (理美容費・たばこ費など) |
30,375円 |
参考:総務省「家計調査 家計収支編 第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2024年 単身世帯)
項目別に見ると、最も大きいのは食料で43,941円、次いで住居や交通・通信、教養娯楽となっています。
必要な生活費は年齢や性別、地域によっても異なる
全体の平均は約17万円でしたが、ご自身の生活費も同じ金額になるとは限りません。なぜなら、年齢や性別、住む地域によって支出の傾向が異なるためです。
例えば、物価や家賃が高い都市部は、地方よりも支出が多くなる傾向にあります。同調査によれば、消費支出額の平均は大都市で180,183円だったのに対し、小都市・町村では156,907円でした。
| 全国 | 大都市 | 中都市 | 小都市・町村 | |
| 消費支出 | 169,547円 | 180,183円 | 165,253円 | 156,907円 |
参考:総務省「家計調査 家計収支編 第3表 都市階級・地方別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2024年 単身世帯)
また、男女別のデータを見ると、女性のほうが消費支出が多いという結果が出ています。
| 項目 | 単身世帯(男) | 単身世帯(女) |
| 消費支出 | 164,372円 | 174,112円 |
| 食料 | 46,886円 | 41,346円 |
| 住居 | 23,592円 | 23,176円 |
| 光熱・水道 | 12,109円 | 13,439円 |
| 家具・家事用品 | 4,842円 | 6,686円 |
| 被服及び履物 | 3,576円 | 6,030円 |
| 保健医療 | 6,906円 | 9,703円 |
| 交通・通信 | 22,525円 | 18,565円 |
| 教育 | 20円 | 0円 |
| 教養娯楽 | 18,859円 | 20,102円 |
| その他の消費支出 | 25,057円 | 35,064円 |
参考:総務省「家計調査 家計収支編 第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2024年 単身世帯)
このように、属性やライフスタイルによって支出は異なります。よりリアルな生活費をイメージするには、ご自身と近い条件のデータを見ることが大切です。

一人暮らしを始めるときに必要な「初期費用」についても確認しましょう。
何にいくらかかる?初期費用の詳しい内訳
部屋を借りるための初期費用は、家賃の4〜6カ月分が目安です。例えば、家賃6万円の部屋なら、24万円〜36万円ほどかかる計算になります。
詳しい内訳は次のとおりです。
| 項目 | 概要 | 目安 |
| 前家賃 | 入居する月と翌月の家賃を先に支払う | 家賃1〜2カ月分 |
| 敷金 | 退去時の修繕費などに充てられる 残金は返還される保証金 |
家賃1〜2カ月分 |
| 礼金 | 大家さんへのお礼金 返還されないのが一般的 |
家賃0〜2カ月分 |
| 仲介手数料 | 不動産会社に支払う手数料 | 家賃0.5〜1カ月分 |
| 火災保険料 | 火事や水漏れに備える保険料 | 1.5〜2万円 (2年契約) |
| 鍵の交換費用 | 前の入居者が使っていた鍵を交換するための費用 | 1.5〜2.5万円 |
| 保証会社利用料 | 連帯保証人になる保証会社の利用料 | 家賃0.5〜1カ月分 |
これらに加えて、引っ越し業者への依頼費や、家具・家電の購入費用なども考慮しなければなりません。
初期費用を賢く抑えるコツ
一人暮らしの初期費用は、部屋探しや事前準備の工夫で抑えられます。初期費用に不安がある方は、下記を参考にしてみてください。
- 【初期費用を賢く抑えるコツ】
- ● 敷金や礼金が0円の物件を探す
- ● 入居後の一定期間家賃が無料になる、フリーレント付きの物件を探す
- ● 仲介手数料が安い(または無料の)不動産会社を選ぶ
- ● 引っ越しの繁忙期(1〜3月)を避ける
- ● 家具・家電は中古品やアウトレット品を活用する

毎月の支出を無理なく抑えるためのポイントは、次の5つです。
- 家賃は「手取り収入の3分の1」を目安にする
- 家計簿アプリで余分な支出をチェックする
- 「週〇円まで」と食費の予算を決めて自炊を楽しむ
- キャッシュレス決済でポイントを賢く貯めて使う
- ATM出金手数料や他行宛振込手数料がかからない銀行を使う
ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント1.家賃は「手取り収入の3分の1」を目安にする
家賃が高すぎると、食費や光熱費などの生活費を圧迫しやすく、家計のバランスが崩れてしまいます。
無理のない範囲で暮らすためには、家賃を手取り収入の3分の1以内に抑えるのがおすすめです。例えば、手取りが21万円の場合、家賃は7万円までを目安にしましょう。
ポイント2.家計簿アプリで余分な支出をチェックする
節約は、自分のお金の流れを見える化することから始まります。そのための手段としておすすめなのが、家計簿アプリの活用です。
何にどのくらい使っているのかを把握できれば、余分な支出に気付きやすくなります。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、収入や支出が自動で記録され、入力の手間もかかりません。
ポイント3.「週〇円まで」と食費の予算を決めて自炊を楽しむ
外食やデリバリーを続けると、家計への負担が大きくなります。
無理なく食費を抑えるためには、「1週間の食費は7,000円まで」といったようにあらかじめ予算を決めておくのがおすすめです。
食材を計画的に買う意識が生まれ、節約しながら料理のレパートリーを増やすなど、自炊を楽しむ余裕も生まれます。
ポイント4.キャッシュレス決済でポイントを賢く貯めて使う
キャッシュレス決済を使うと、支払額に応じてポイントが貯まります。貯まったポイントは次回のお買い物に使えるほか、マイルや他のポイントに交換することも可能です。
利用するカードや決済アプリを1〜2種類に絞ると、効率よくポイントを貯められます。
ポイント5.ATM出金手数料や他行宛振込手数料がかからない銀行を使う
1回あたり数百円のATM出金手数料も、積み重なると年間で数千円の支出になります。こうした見えづらいコストは、利用する銀行を見直すだけで削減可能です。
近年では、スマートフォンアプリで入出金の手続きができ、ATM出金手数料や他行宛振込手数料が無料になるサービスを提供する銀行もあります。
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一人暮らしの生活費は、人それぞれ異なります。あらかじめ支出の傾向を知り、家賃や食費などをバランスよく管理することが大切です。
家計簿アプリでお金の流れを把握したり、キャッシュレス決済や手数料がかからない銀行を活用したりと、身近なちょっとした工夫が無理のない節約につながります。
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・本記事は2025年12月8日の各種情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場や市場環境、制度の改正等を保証するものではありません。
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