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「移動」の価値と自由度が上がる、モビリティと私たちのこれから

「移動」の価値と自由度が上がる、モビリティと私たちのこれから

TOPICS

  1. ライフスタイルの変化に伴う、移動やモビリティの変化について小田急電鉄と考察
  2. コロナ禍による生活の変化はもちろん、デジタル化によって、移動はより生活に溶け込んでいく
  3. 銀行と鉄道会社が「共創」することで、移動やモビリティのあり方に新しい価値をもたらすことができるかも?



コロナ禍で公共交通機関を利用する頻度がぐんと減ったという人は多いのではないでしょうか。一方で、徒歩や自転車などで近所を散策する機会が増えた、レンタカーなどプライベート感のある交通手段に代えたという声も耳にします。


ライフスタイルや移動に用いる手段などが変わりゆくなか、私たちの暮らしや移動という行為そのものはこれからどのような青写真を描いていくのでしょうか。UI銀行の連携パートナーである小田急電鉄株式会社で次世代モビリティの企画などに携わっている、古賀裕一郎さんと、村上充さんとともに考えていきます。



今回お話を伺った方


古賀裕一郎さん(トップ画像左)
小田急電鉄株式会社 経営戦略部 次世代モビリティチーム モビリティスペシャリスト


村上充さん(トップ画像右)
小田急電鉄株式会社 経営戦略部 次世代モビリティチーム スポーツ共創戦略チーム 渉外担当



もっと自由に気軽に、交通手段を選べる世界に

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UI銀行編集部:まずお2人が今手掛けているお仕事について教えていただけますか?


古賀:私は「次世代モビリティチーム」に所属していて、MaaS(マース)をはじめとしたモビリティ関連の新規事業に携わっています。MaaSとは、「Mobility as a Service」の略で、さまざまな交通移動サービスを1つに結び付けて、移動を効率化するサービスのこと。当社が2019年10月にリリースした「EMot(エモット)」というMaaSアプリの企画・開発、オンデマンド交通や自動運転のプロジェクトに関わっています。


村上:私も古賀さんと同じチームに所属しています。EMotで提供している駅周辺の飲食・物販のサブスクサービス「EMotパスポート」の販促や、EMotのパートナー企業との協業を拡大するための実務的な役割を担っています。


UI銀行編集部:今回は「ライフスタイル」や「移動」の変化がテーマなのですが、ここ最近でご自身が感じている変化はありますか?

古賀:私は車も家も持たない派なので、移動は専ら公共交通機関を使っています。車を使うのは近郊へのレジャーにレンタカーを借りるくらい。でも最近、選択肢の一つにシェアサイクルが加わりました。主に近場の移動に使っています。


村上:私もまさに、シェアサイクルに乗り始めたところです。乗り捨てができるので便利ですよね。


UI銀行編集部:実は私もシェアサイクルを使っています。コロナ禍で公共交通機関を使わない移動の手段を選ぶ人が増えて、このようなサービスの需要が高まっているのかもしれませんね。


古賀:私が使っている「HELLO CYCLING」というシェアサイクルのサービスは、EMotのパートナー企業の1つです。電車、バス、タクシー、シェアサイクル、カーシェアなど多様な移動手段のなかから、使う人にとってベストなものを選ぶサポートも、EMotの果たす大きな役割だと思っています。


UI銀行編集部:確かに1つのアプリで、いろんな交通手段での行き方が分かると便利だし、楽しいですよね。

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古賀:健康のためにここまでは歩いて、その先はバスに乗り換えようとか、雨が降っているからカーシェアを使おう、お天気がいいからシェアサイクルに乗ろうとか、いくつかの交通手段が集まっていて自由に選べる場所、そういう場を「モビリティハブ」と呼ぶのですが、特に駅近ではないエリアに、モビリティハブがあるといいなと思っているんです。


UI銀行編集部:なるほど。それは便利ですね。


古賀:各地にまんべんなくあるコンビニや銀行の支店などがそういう役割を担ってくれるといいなと考えています。目的地でもあり、地域の交通の起点にもなる場所として。


UI銀行編集部:UI銀行と同じ東京きらぼしフィナンシャルグループのきらぼし銀行は首都圏を中心に支店網がありますから、将来的には地域に役立つモビリティハブになり得るかもしれませんね。




駅と人、乗り物と人の関係性をアップデート

UI銀行編集部:遠出や公共交通機関の利用が減って、「移動」に対する価値観や概念の転換期にあると思いますが、鉄道会社としてその点はどのように考えていますか?

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村上:我々のような鉄道会社は、駅に来てそこで買い物などをしてもらう、駅を起点としたビジネスモデルをとっていましたが、変革が迫られていると感じています。一方で、お客様との接点である駅周辺を変わらず盛り上げていくことは必須ですし、駅を大切にしていきたい。それで始めたのが、「EMotパスポート」です。


UI銀行編集部:少し詳しく教えていただけますか?


村上:「EMotパスポート」は、月9,500円で対象の飲食店やフラワーショップなどにおいて、30日間で90回利用できるサブスクサービス。上手に使えば3食をこのパスポートで賄うこともできてとてもお得です。目的はとにかく駅に来てもらうこと。対象店舗は駅前周辺にありますから、家から出て駅の方まで足を向けてほしいと。


UI銀行編集部:移動の拠点というよりも、生活の拠点として駅を使う機会を増やすということですね。


村上:はい。食事だけでなく、外出ついでに周辺での買い回りも発生しますよね。小田急グループの店舗を使ってもらえれば、そこの収益のアップにつながります。鉄道の業態だけでなく、グループ全体、沿線エリア全体の消費の活性化を促したいと考えています。


UI銀行編集部:人の流れを止めないことが大切なのですね。


古賀:沿線のエリアの衰退は、ひいては鉄道会社の存続を脅かすことにもなりますから。当社は、子育て応援ポリシーというものを定め、シンボリックな施策としてこの春から子ども運賃を一律50円化する施策を打ち出したのですが、これも沿線エリアを盛り上げるのが目的です。次世代を担う若い人が住む沿線は元気なんですよ。

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UI銀行編集部:親子で出かける機会が増えるといいですよね。私は小田急沿線で育ったのですが、小さい頃に親と電車に乗った記憶は今でも覚えています。


古賀:将来的に公共交通機関を使うか否かは、過去の経験によるところも大きいなと思っていて。切符の買い方や乗り方を知っていれば利用のハードルは下がりますから、そういう意味でも、小さい頃から電車に乗る機会を増やすことは将来の顧客の確保にもつながると考えています。


UI銀行編集部:短期的に効果を上げる施策はもちろん、長い目で見た施策も重要ですね。人々に「移動」という行動変容を促すためには、目的をつくってあげることが大事だと思うんです。ただしそれだけではまだ不十分で、目的ができたら、そのための資金も必要になってくる。銀行的な視点から言わせていただければ、旅行や宿泊といった目的のためにお金を貯めるような「貯蓄の連動」的サービスにも結びつけていけたら、おもしろいと思いました。



魅力的な価値が加われば、移動はもっとおもしろくなる

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UI銀行編集部:「移動」という分野でのライフハック(※)的なことなどもお二人から少しお聞きしたいのですが、気になっているサービスや便利だなと思うサービスはありますか?(※)ライフハック:効率的な工夫、取組みのこと。


古賀:「Miles(マイルズ)」というアプリを使っています。自分の移動距離が記録されて、距離に応じてマイルが貯まり、それをコンビニのコーヒーなどいろんな特典と交換できるんですよ。


UI銀行編集部:私も使っています。公共交通機関でも自転車でも車でも徒歩でも、とにかく移動した分だけ貯まっていくんですよね。


古賀:「Miles」の特徴は、移動手段によってマイルが貯まる量が変わること。距離×移動手段でマイルが決まるのですが、電車やバスより徒歩移動の方が、掛け率が高い。そうするとなんとなく歩きたくなりますよね。ひいては健康やエコにつながりますし、SDGs的な観点から見てもよいサービスだなと思います。


村上:おもしろいサービスですね。それを聞いて思い出したんですが、以前、町田市と市を拠点とするサッカークラブ・FC町田ゼルビアと協同で「ARUCLUB(あるくらぶ)」というウォーキングアプリを運営していたんです。FC町田ゼルビアのホームゲーム開催日に、最寄り駅とスタジアム間の移動を徒歩でしてくれたユーザーの合計歩数に応じ、クーポン券やTシャツなどをプレゼントするというもの。


古賀:私も子どもを連れて一緒に歩きましたが、天気がよくて気持ちよかったですよ。


村上:歩くこと、移動することで何かしらのメリットを得られるというのは、移動を促すきっかけになりますよね。移動中に通過する商店街で、サポーターたちがお金を落としていってくれてありがたかったという声もいただいて。地域の活性化にもつなげていけると思うので、サービスの継続に向けて検討を進めています。


古賀:3年くらい前に、無料で乗れるタクシーが走っていたことがあったんですが、ご存じですか? 車体に企業広告がラッピングされているタクシーで、広告主企業が広告費用として乗車代を負担するというものです。


UI銀行編集部:それはユニークですね。


古賀:結局、継続的なサービスとしては実施されてないですが、この事例のように「乗る人」と「お金を払う人」が別々に存在する移動のサービスがもっと出てきてもいいのにと思うんです。商品のサンプルを使ってアンケートに答えてくれたら乗車無料とか。


UI銀行編集部:私は旅行と映画が好きなんですが、もし飛行機に乗っている間に映画を見てその感想を書いたら割引になるというサービスがあったら利用したいですね。


古賀:移動は移動、広告は広告、割引は割引とバラバラになっているアクションをシームレスにつないでいけたら、新しい可能性が広がっている気がしますね。




まとめ

他にも、古賀さんから「ヘリコプターのシェアサービスが人気になっている」という話も飛び出し、移動の楽しみ方の可能性はまだまだたくさんあると実感するインタビューとなりました。


移動をしなくともオンラインで済ませられることが増えてきている今だからこそ、移動の価値を見直し、移動することそのものを、人生を楽しむ方法の1つに位置付けていくことができるのではないでしょうか。



コラム:共創のアイデア

今回のインタビューで挙がった、小田急電鉄株式会社とUI銀行の共創アイデアをご紹介します。

「実現性は別の話になってしまいますが、紙の切符を買うと100円、デジタル切符だと80円として、その差額の20円が自動的に運用するような仕組みで、自然と貯まっていくような流れが出来たとすれば、両社のお客さまにもメリットを感じて頂くことが出来るかもしれませんね。また各地にリアルな店舗が点在している銀行だからこそ、できることもあると思います。例えば銀行をモビリティハブにするような取り組みは、ぜひ一緒にやっていければ面白いと思いますし、各地の支店が持っている車やバイクをカーシェアやシェアサイクルサービスとして活用できるようにしたら、地域の人々にも喜ばれるかもしれませんね(UI銀行)」


「銀行は高齢者の方々を含めたお客さまからの信頼が厚い業種なので、スマホ教室などを開いてデジタルリテラシーを高める活動を一緒にやっていきたいです。また沿線の地域活性化の意味で、地域でお金をまわす地域通貨にも一緒に取り組めたら面白そうですね。それにはやはり金融機関との連携が必要ですから、UI銀行と一緒に考えていけたらうれしいです(小田急電鉄株式会社)」


「旅行や宿泊といった移動する目的のためにお金を貯めるような「目的と預金の連動」のようなサービスも両社のノウハウを掛け合わせて検討していけたら面白いですね(UI銀行)」

企業プロフィール

小田急電鉄株式会社

https://www.odakyu.jp/

2018年から次世代モビリティプロジェクトに取り組み、2019年10月、交通サービスをシームレスに統合するMaaSアプリ「EMot」を開発。
また、テクノロジーを活用した次世代モビリティサービスとして、自動運転バスやオンデマンド交通の実用化に向けた取り組みも推進している。

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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